say my name -キミノ スキナ ヒト-



いつの間にか
震えていた体が治まるのと同時に

変な感情が
ふつふつと込み上げてくる。





ああ。


あたし、この人嫌い。







───コンコン






静寂が訪れた校長室に、

控えめなノックの音が響く。








「はい。」