そこにはさっきベンチで寝ていたであろう、男の人が満面の笑みで座っていた。



「あ…あたしですか?」



あたしは自分を指さす。



「君しかいないじゃん♪」



名前も知らない男の人はあたしに言う。



あたししかいないけど…一体何用ですか…?




あたしは男の人の前に立った。




すると男の人は笑ってあたしの腕を握った。



え!!



何!?!?



「俺キスしたいんだけど♪」




…………。



はぁっ!?!?!?!?




「俺君とキスしたい♪」



この人は自分が一体何を言ってるのか分かっているのだろうか…。



「へ…変態っ!!!!!」



あたしは思わず男の人のほっぺたを叩いてしまった。




だって相手が悪いし…!!!




あたしは走って自分が住むアパートに向かった。