ードンッ
「いって~!」
その声に顔を上げるあたし。
前には白いTシャツを着た男の人が立っていた。
あたし今ぶつかっちゃった!?
「あっあの、すいません!」
全く頭に痛みがなかったあたしは、男の人が声を出すまでぶつかったことに気がつかなかった。
あたしは下を見て歩いていたみたい。
男の人はお腹をさすっている。
「ほんとにすいません!!」
なかなか返事をしてくれない相手に、あたしは再度謝る(;ω;`)
「下を向いてたら危ないんやで~ねぇちゃん!」
いきなりの明るい声にちょっと呆然(・_・)
「聞こえてんか?」
「…は!はい!!」
「ほな、名前教えてもろぉうか」
「あ、えっと牧野茜です」
って何教えてんの!
あたし!
「茜やな!俺のブラックリストに入れとくわ。ほな」
それだけ言うと男の人はどっかへ行ってしまった。
一体なんだったんだろー…
ってかあたしブラックリストに入ってしまった!!(;ω;`)

