父親を殺した有美。
みずほを殺した、百合子と千穂。
(――みずほ俺の考え間違っているか?)
証拠がある訳ではない。
でも確信があった。
(――俺がみずほの恋人でなかったら……
――そうだ。
みずほは自殺だとして片付けられたんだ!)
俺は霊感があることに初めて感謝した。
(――違った……
みずほは俺の恋人だったために殺されたんだった)
でも……
そんなことやっている場合ではなかった。
コンパクトから飛び出した邪悪な塊。
これを何とかしなくてはいけない!
俺は何時になく意気込んでいた。
邪悪な者。
俺の恋人、みずほを墜したダークパワー。
キューピット様か、何様かは知らない。
でも本当にコイツの仕業なのだろうか?
キューピット様も、エンジェル様も……
みんなみんな、元はコックリさんた。
狐狗狸……
狐 、天狗、狸。
邪悪に決まってる!!
もしこんな者にみずほが狙われだのだとしたら、一体どこに受け入れるだけの弱点があったのだろうか?
もしあったとしたら、こんな中途半端な霊感を持ち合わせ俺を愛したことぐらいかか?
俺はみずほの名誉のために、もう一度鏡面回顧をすることにした。
みずほが
《死ね》
の文字を見つめる。
顔が見えない……
でもきっと青白く……
俺はその時。
報道陣の車の目張りした黒いガラスに映し出された自分の顔を思い出した。
(――あの文字を書いたのは誰だ……
――あー!?
やっぱり町田百合子か。
――橋本翔太をレギュラーにするために……
――そうすれば愛してもらえるとでも思ったのか?
それを信じて……
――俺の贈ったコンパクトをこっそり奪ったのか!?
――携帯は!?
――そうだ、それがあったんだ)
先生の上着のポケットに入っていたみずほの携帯。
あれは一体誰がいれたのかを調べなくてはいけなかったのだ。
俺がみずほに狂ったように、百合子も翔太に夢中になった。
愛して欲しくて何でも願いを聞いた。
でも、橋本翔太のためなら人を殺しても構わないのか?
愛は盲目だと言う。
でもそのためなら何をしても良いのか?
俺は……
みずほのために、これから何をしたら良いのだろうか?
みずほを殺した、百合子と千穂。
(――みずほ俺の考え間違っているか?)
証拠がある訳ではない。
でも確信があった。
(――俺がみずほの恋人でなかったら……
――そうだ。
みずほは自殺だとして片付けられたんだ!)
俺は霊感があることに初めて感謝した。
(――違った……
みずほは俺の恋人だったために殺されたんだった)
でも……
そんなことやっている場合ではなかった。
コンパクトから飛び出した邪悪な塊。
これを何とかしなくてはいけない!
俺は何時になく意気込んでいた。
邪悪な者。
俺の恋人、みずほを墜したダークパワー。
キューピット様か、何様かは知らない。
でも本当にコイツの仕業なのだろうか?
キューピット様も、エンジェル様も……
みんなみんな、元はコックリさんた。
狐狗狸……
狐 、天狗、狸。
邪悪に決まってる!!
もしこんな者にみずほが狙われだのだとしたら、一体どこに受け入れるだけの弱点があったのだろうか?
もしあったとしたら、こんな中途半端な霊感を持ち合わせ俺を愛したことぐらいかか?
俺はみずほの名誉のために、もう一度鏡面回顧をすることにした。
みずほが
《死ね》
の文字を見つめる。
顔が見えない……
でもきっと青白く……
俺はその時。
報道陣の車の目張りした黒いガラスに映し出された自分の顔を思い出した。
(――あの文字を書いたのは誰だ……
――あー!?
やっぱり町田百合子か。
――橋本翔太をレギュラーにするために……
――そうすれば愛してもらえるとでも思ったのか?
それを信じて……
――俺の贈ったコンパクトをこっそり奪ったのか!?
――携帯は!?
――そうだ、それがあったんだ)
先生の上着のポケットに入っていたみずほの携帯。
あれは一体誰がいれたのかを調べなくてはいけなかったのだ。
俺がみずほに狂ったように、百合子も翔太に夢中になった。
愛して欲しくて何でも願いを聞いた。
でも、橋本翔太のためなら人を殺しても構わないのか?
愛は盲目だと言う。
でもそのためなら何をしても良いのか?
俺は……
みずほのために、これから何をしたら良いのだろうか?


