不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生【完全版】

 その事実を知ったMAIの彼氏はすっかり意気消沈した。


もしかしたら、ラブデスゲームの被害者になるかも知れなっかたからだ。


自分が好きになった男の気持ちを掴むためには手段を選ばない。
彼女もきっと邪悪になっていたのだろう。


MAIやみずほは別として、女性は怖いと思った。


でも何時かは俺も恋をしたい。

みずほのことを忘れるつもりはないけれど、いつまでもウジウジしていたらみずほが悲しむと思ったんだ。




 街はクリスマスツリーが輝いている。

俺に新しい恋人でも出来たらきっと二人で……
何て思いながら木暮と見ていた。


でも一つ困ったことが起きた。
すっかり女装に木暮が嵌まってしまったのだ。


「今後はもっと上手くやるから又手伝わせてくれ」
木暮がはそう言いながら叔父さんにウインクした。


(――えっー!? もしかしたら俺の相棒?

――やだ、益々サッカーが出来なくなる。

――あぁ、俺の夢が……

――でも、それもいいかも?)


「なぁ、また女子会に潜入しようよ」
木暮が俺の耳元で囁く。


「でも学校に知れたら大変だぞ」
俺はさも知り尽くしたように言ってやった。


「女装なんて、仕事だけで充分だ」

俺はそう言いながら、叔父さんの奥さんのワンピースを見ていた。


(――そうだよ。浮かれている場合じゃなかった。

――叔母さんの敵討ちが先決だったんだ)


形見のワンピースにそっと触れる。


(――叔母さん待ってて、必ず叔父さんと一緒に犯人を探して出してみせるから

――俺達は、同士と言う絆で結ばれている)

俺はそう感じた。


そっと叔父さんを見る。
優しそうな眼差しが、余計に悲しく映る。

その途端。
心がジンジンと疼き、新たな闘志に掻き乱さられていく。


俺は改めて、事件解決を誓っていた。




完。