そして一段落してみんなが座り私も席に着いた。すると前に座っている子が話しかけてきた。

　「初めましてだよね…？私は下口優梨愛。よろしくね♪」

　「初めまして…霜月彩です。よろしく…」

　私は少し緊張していてぎこちないあいさつになってしまった。

　「彩ちゃんか…彩って呼んでいい？あっ‼私は優梨愛でいいよ〜ところでさぁいきなり聞いて悪いんだけどカッコいいと思う人いる？」

　はぁ～私、この子苦手なタイプかも…

　いきなり恋バナとか…

　そう考えながらも私は教室を見渡した。

　すると自分でも分かるぐらいにある人に見とれてしまった。

　ほんの数秒前まではいることすら知らなかったのに…

　なんだろう、この胸がきゅ～って押さえつけられる感じ…

　まさかねぇ……一目惚れなんて…そんなどっかの安い少女マンガみたいなことがあるわけない‼きっと何かの気のせいだよ‼

　私はそう考えながら優梨愛の方を向いた。「カッコいい人か…今のとこわかんないや」

　そう伝えると「そっか…私はねぇ…」といいながら好きな人と教えてもらいその顔も知らないイケメンさんの話を永遠とされた。