「どうして……?」 おばさんは、寝たきりの陽にすがった。 「ほら…こんなにあったかい!見て!陽は生きてるの!! 息をしてる!心臓だって!!」 「息をしてたって心臓が動いてたって、陽の心は…この世界にはないんだ……」 俺はもう一度、陽を見つめた。 「陽は、この世界には生きてない。」 真っ白な世界に響く、絶叫。