答を求めて、聖くんに詰め寄ろうとした刹那──


「陽、好きだよ。」

彼の腕の中に収まっていたはずのウサギが、床に落ちた。




「───なんで…?」

目の前にいたはずの彼が、いない。

唯一の希望だった彼が、いない。


どうして──?








私の世界は、暗転した。