「…もぅ、いいか?」

暫くして、聖くんは口を開いた。

「俺には、どこまで喋っていいのか判断できねぇ。」

「全部。私について、知っていること全部喋ればいいの。」

わからない。
聖くんは、まだ大切な事を隠してる気がする。
なにかはわからない。
けど、私の知りたいことを、彼は知ってる気がする。

「じゃあ、あと一つだけ教えて。」

答をくれないのなら、自分で見つけるしかない。
少しでもいい。
手がかりを…

私は穿いていたマキシ丈のスカートを捲った。

聖くんは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに何かを悟ったように俯いた。