「…………ぷっ」
……吹いた。
「なんだよ聖『くん』って!
そんなキャラじゃねぇだろ!」
まぁ、いいや。
とりあえすこの人が聖くんらしい。
「部屋で話そう?
たぶん、そんなに長い話にはならないから。」
ちょっと冷たいだろうか。
表情が曇った。
「おう。」
知らない人を部屋にあげたことなんて初めてだから、少しだけ緊張していた。
「どうぞ。」
「おじゃましまぁす。」
全体的にピンクと白でまとめられた部屋は、自分の趣味でありながら、人に見せるのは躊躇われる。
ベッドのウサギくらい、隠しておけばよっかたと今さらながらに後悔する。

