陽の家に向かう途中、俺はふと思い出した。 陽の…母さんから聞いたことを。 あの人のことだ。 きっと陽には何も話していないんだろう。 それに痺れを切らした陽が、なんとか俺に縋り付いたってとこだろうな。 昔よくとおった道。 もう二度と通ることなんかないと思っていたのに。 なんだか不思議な感じ。