───また、悪い夢を見てしまった。
私は悪夢を消し去るように、一気にカーテンを開けた。
一瞬、明るすぎる太陽に目を細める。
よく晴れた日曜日。
きっと、半数以上の人間が胸を晴れやかにしているだろう。
私だって、今日は友達と遊びに行く予定がある。
本当なら、今頃うきうきと着ていく服を選んでいたはず。
……なのに、あの夢のあとだと、どうしても気分が晴れない。
もう飽きるほどに、絵に描き写せるほどに、沢山沢山沢山沢山沢山沢山沢山沢山……見たはずなのに。
どうして慣れてくれないんだろう。
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