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「うへーーーっ!やぁっぱ明石くんかっくいいいいっ!」


映画館を出たとたん、叫び出した。

「て言うか、なんか重かったねー。話が!まぁ、あぁいう役もハマっちゃうのがまた魅力ってゆーかぁーー」

しかもマシンガントークが止まらない……


映画の内容は、要約すると、事故で家族と記憶を失った女の子が、『新しい記憶』を埋め込まれ、大人になって、その事実を少しずつ受け入れていく。

というものだった。


私個人の感想としては、あの女の子にとっては、事実を知らないまま……目の前にいる人たちが自分の家族と思ったまま生きていた方が幸せだったと思う。


でも……なんだろう。

映画が始まってすぐ、なんだか目眩がして。

そこから頭痛が止まない……。