古典の授業が終わり、先生の罰からも何とか解放された私の顔はすごく疲れ切っていると思います。喉か乾いたので何か飲み物を買いに行こうと思います。自動販売機の前に行くと、今日目が合った彼と会いました。
「あ。」
「どうも。」
彼はすごく優しくて綺麗な笑顔をするんですね。
私はアイスコーヒーを買いました。彼は相変わらず彼はにこにこ笑っています。
「君さ。今日目が合ったでしょ。」
「はい。合いましたよ。」
「あの後さ、赤坂に叩かれなかった?」
すごいですね。彼はエスパーですか?
「はい。叩かれました。」
彼はやっぱりと笑って言った。
「あの後さ、赤坂の事だから''罰として荷物を運べ"って言われたでしょ。」
「…全くその通りです。よく分かりますね。」
「ん?ああ、俺も赤坂に弄られたからなぁ」
そういうと、彼は思い出した顔をして言った。
「そういえば名前を教えてなかったな。俺は遠山海翔(とおやま かいと)っていうんだ。」
遠山先輩ですか。素敵な名前ですね。
「私は文月彩乃です。」
自己紹介をしたら、先輩が顔を真っ赤にして帰って行きました。どうしてでしょうか?