「ハァー、どうしよう。」
初めまして皆さん。私は今、学校に向かってとぼとぼと歩いています。
え?何で歩いているかって?夏期講習に出るからですよ。忌々しい夏期講習に。べ、別に成績が悪かったわけではありませんからね。ただ頑張っても報われなかっただけですからね。
…とまぁ経緯はここまでにそろそろ本題を…あ、そういえば私の名前を教えてませんでしたね。失礼しました。私は文月彩乃(ふみづき あやの)と申します。
皆さんに自己紹介をしていたら、学校に着きました。では本題に入りましょうか

私は学校の門をくぐり抜け、自分の教室に入る。因みに、クラスは全部で五組まであるのですが私はその1-5に所属しています。
ガラッ
「おはよ〜。あやのん。」
教室の扉を開けると、親友の高杉遥(たかすぎ はるか)が挨拶してくれました。遥は頭が良いのですが、病気のせいで主席日数が足りてないのでこの夏期講習に出ています。
「おはよう。遥。」
「早く終わらせて遊びたいね〜。」
台詞からも分かる通り遥はすごく天然で素直です。その素直さから男子にすごくモテモテです。羨ましい限りです。