こいつもう一回、キスを要求しようとした。まだ顔が赤い・・・・・・。
 
「何見ているんだ?」
「達磨の普段見ることがほとんどない顔を・・・・・・」
「達磨、嫌じゃなかったら、もう一回キスをしよっか?」
「ああ、うん」

 何を頷いているんだよ!
 子どもに関心がなかった達磨はずいぶん変わった。

「琉生君、今日ね、結実香もご飯を作るの」
「本当に!?」
「結実香ちゃん、そんなこと聞いていない!」
「だって今話したのよ。達磨」

 ちなみに今日作るものはおでん。おでんを食べたのは一年くらい前だったので、久しぶりだった。

「ママと一生懸命作るから、楽しみに待つこと!」