「立派?やった!」
「結実香ちゃん。いつまでもそのままの結実香ちゃんでいてね」
「うん!琉生君も!」
 
 琉生に満面の笑みを向ける結実香を達磨は自分の方向に向かせたかった。
 達磨が結実香に話しかけようとしたときに、琉生が鞄の中から何かを取り出した。

「はい!結実香ちゃん」
「わあ!」

 琉生が結実香に渡したものは小さなサイズのチョコレートケーキとチーズケーキが入っている箱。
 琉生がお土産用として、結実香に買ってきた。

「ありがとう!琉生君、大好き!!」
「おっと!よしよし」

 琉生に抱きついた結実香の頭を琉生は優しく撫でていた。その一方で箱を開けようとしている達磨を目撃した結実香は達磨の手を叩いた。