「じゃあ、こうしよう?俺が次にそっちへ行くときに結実香ちゃんにプレゼントをあげるよ」
「プレゼント!?」

 目を輝かせた結実香を見た達磨はまた携帯電話を取り上げた。

「結実香ちゃんに何を与える気だ?」
「出たな。成長できない高校生」
「誰がだ!」

 達磨と結実香の接し方が全然違うことに達磨は怒っていた。
 だけど、琉生はそれを軽く流していた。

「だって子どもっぽいことばっかりしてさ、あー、好きな子いじめ?」
「黙れ!」

 ブチッと電話を切ってしまい、それから結実香が大騒ぎした。
 ひよこのぬいぐるみに愚痴を言っているので、達磨はひよこを抱えている結実香ごとベッドに投げた。