結真はお仕置きすることを忘れさせようと、結実香に何かお土産を買う提案を持ちかけた。
 結実香と結真は好きなものが似ているから、選びやすい。

「ここのパンケーキを持ち帰ることはできないのかな?」
「無理だよ。仮にできたとしても、家に着いた頃には潰れていそうだよ」
「次に来るときはさ、結実香ちゃんも一緒がいいね」
「そうだね」

 この店には子どもが食べやすいようにキッズプレートもある。結実香もこの店をきっと気に入るに違いない。
 そんな話をしていると、店員が注文したものを持ってきて、結真は小さな拍手をしながら、歓迎した。

「食べさせてあげようか?」
「もう!達磨ってば。私は結実香ちゃんじゃないのだからね」
「そんなつもりで言っていないよ」