甘いお菓子をピンクのリボンで結ぶ

 すぐにメールの受信箱を開けると、送信してきたのは結実香からで、文面にはデートは順調かどうか、それとこれからイルカショーをやっているところまで行くこと、お土産を買うことなどが書かれていた。
 達磨は結実香に着信音がひよこの鳴き声に変わっているのはどういうことなのか、返信した。三分もしない内にメールの返事が来て、文面には笑顔の顔文字しかなかった。

「やっぱり結実香ちゃんの仕業だった・・・・・・」
「可愛いじゃない」

 このことを琉生に知られなくて、本当に良かったと達磨は思っている。
 もしも知られていたら、絶対にからかわれてしまうから。

「後でたっぷりとお仕置きをしなくちゃね」
「達磨、顔が怖いわよ」
「気のせい、気のせい」