甘いお菓子をピンクのリボンで結ぶ

 布団を独り占めしている結実香をベッドの下に置いて、新しい布団を出しても良かったけれど、そうすることなく、布団にくるまっている結実香を抱きしめた。布団の中から出てきた結実香が達磨を呼んでも反応がなかったので、達磨にも布団を分けて、静かに双眸を閉じた。

「達磨、どうかした?」
「ううん、結実香ちゃんのことが気になっただけ・・・・・・」
「結実香ちゃんが大好きだからでしょ?」
「結真ちゃん、そんなんじゃないよ。母さんと結実香ちゃん、ちょっと抜けているところがあるから」

 今頃、二人がくしゃみをしているのかもしれない。そう思うと、何だか笑えてきた。達磨が変な顔になっていることを結真に指摘されたので、笑いを堪えた。