約束していた日曜日になって、駅の改札口で達磨は時計を何度も見ている。
 約束の時間の十五分前に結真から電話がかかってきて、少し遅れることを聞いて、近くの店で時間を潰してから、再び駅の改札口へ戻った。

「達磨!」
「やっと来たね、結真ちゃん」
「遅れてごめん!電車が遅れたのよ!」
「事故か何か?」
「酔っ払いが線路から落ちたらしくて、それで時間がずれたの」

 迷惑な話だな。きちんと考えて行動してほしい。
 土曜日の夜まで結実香と達磨は日曜日をいい日にするためにあれこれと話していた。

「いよいよだね。達磨」
「そうだね、結実香ちゃん」