結実香はすっかり夢の中へ行ってしまっている。
 やっぱり強がっていて、お腹を出して眠っているので、パジャマをきちんとしてから、結実香を達磨の部屋まで抱えてベッドに寝かせる。

「あんなに騒がしくしていたのに・・・・・・」
「ん・・・・・・達磨・・・・・・」
「ごめん、起こした?」

 しかし、結実香は何の反応も示さずに眠ったままだった。
 夢の中にも自分がいるのだと思うと、達磨は不思議と嫌な気分ではなかった。

「おやすみ、結実香ちゃん」
「にゃ・・・・・・」
「くくっ・・・・・・」

 猫の鳴き声みたいで達磨は笑いながら、結実香を腕に抱いて、双眸を閉じて、意識を放した。