「私も今夜写真を撮る!」
「結実香ちゃんは何を撮るんだ?」
 
 琉生が質問して、結実香は達磨を見ながら返事をした。

「達磨の寝顔!」
「そんなの撮らなくていいから!」
「私にも写真をくれる?」
「あげる!」
「やらない!」

 達磨がどんなにやめるように言っても、結実香はやる気だった。
 こうなったら、結実香を先に寝かせて、結実香より早起きするしかなかった。

「睡眠薬でも盛ろうかな・・・・・・」
「おい!?」

 聞こえるか聞こえないかの声で呟いたのに、琉生と結真はぎょっとしながら、達磨を見た。
 結実香だけが聞こえていないので、お菓子を笑顔で食べていた。