「……うんっ」 沙苗は制服の袖で 自分の涙をゴシゴシ拭いて 小さな小さな手で 俺の手を、ギュッて握った。 何か……… ドキドキしてる。 最初に手を繋いだ時もこんな感じだったっけ…? 「学校帰ったら、先生に怒られちゃうねぇ。」 沙苗は微笑する。 『そんなん、笑って吹き飛ばそうぜ!』 そうやって 俺と沙苗はいつも 笑って 辛いコトも 悲しいコトも 乗り越えてきたんだ。 なぁ聞いて? 俺はお前のコト 誰よりも好きだよ…? END