「え?」
背後から突然、声がした。
振り返ってみると、
それはそれは格好いい…人。かな?
ギャル系女子にモテそうなチャラい感じの人。
どこかで見たような…気がする人だった。だけど、名前が分からない。
見覚えあるのはあたしの勘違いかな?
そうだよね。名前分かんないし…。
とりあえず、男の人黙っちゃってるし、声掛けてみようかな?
「えっと…?」
「君、結城にいなちゃんだよね?何か用でもあるの?」
なんであたしの名前を知っているんだろう?
こんな人、友達にいたかな…?いないはずなのに。
しばらく黙っていると、その男が口を開いた。

