「ただいまー。」


「あー、お帰り。」



携帯の操作しながら


めんどくさそうに言うあいなお姉ちゃん。


時計を見ると、午後10時。


こんなに勉強したっけ?


眠…。今日は徹夜で勉強しないで寝ようかな?






あいなお姉ちゃんは"おかえり。"は、いつも必ず、言ってくれる。



なんでかな?




「はぁー。」



自分の部屋に入り、さっそくため息。


幸せが逃げちゃうかもね。




…でも、そんなこと気にしない。





今日は変な男の人に会ったし…最悪だぁー。





あの人と同じクラスじゃなきゃいいけど…。





名前知らないし、よく分かんないし。




でも、ナルシ男っていうのは分かった。






そんなことを考えて、ぼんやり意識がなくなっていく。





…そのままあたしは、深い眠りに落ちた。