「にーな、帰るの?」



「うん。勉強も飽きちゃったし…。」




「分かんない問題あったら聞いてよね」


「ありがとう。」





あたしはいつも、お姉ちゃん達に助けてもらっている。




ゆいなお姉ちゃんは、頭がよくて、あたしにいつも勉強を教えてくれる。






そのおかげで、あたしは塾にも行かずに、この県内No.1の頭のいい学校に受かったんだ。













…ん?



ってことは、さっきの人も頭いいのか…



意外だなぁ。





チャラそうなのに。






「私はまだ友達と勉強するから。じゃあね。」




手をひらひらとふるお姉ちゃん。




それをあたしも真似をして、その場を去った。