「あたた…」 少し、体が痛い。 目の前には、男子の制服。 「あ…わ、ごめんなさい。」 ふと上を見上げると。 「…!」 少し長い茶髪、 長い切れ目、 整った鼻、 うすい唇。 …美少年って、感じの男の子がそこには立っていた。 「…いいよ。気にすんな。」 その男の子がくすりと笑った。 ドキン____ 心臓が高鳴る音がした。 …そして、頭の中に一瞬、優斗くんの幼い笑顔がよぎった。 なんとなく、似ているのは気のせいだ。