ピピピピッ ピピッ─…

「んー…」
カーテンのすきまから光がさしこむ。
私は朝が苦手。

「空ー! 遅刻するわよー!」
「わかってるっ!!」
リビングからお母さんの声がする。

制服に腕を通し、リビングへと降りる。

「今日から新学期でしょ! 急ぎなさい!」
「ふぁい…」

朝食のパンを口に詰め込むと
牛乳で一気に流し込んだ。