「田辺、王子様が固まってんぞー」 チャラい男の一人がこっちに振ってきた。 その声で田辺先輩がうちを見た。 でも、その顔は昨日から見てきた優しい顔じゃなくて…。 「ごめんなー俺さ『王子様』って言われてるアンタを落とせるかって、こいつらと賭けとってん」 嘘や…。 信じたくない。 でも、先輩の顔マジや…。 うちのこと好きとか、全部嘘やったんや。 全部、全部、嘘やったんや。