「千葉…その顔、ほかのやつに見せんじゃねぇよ」


そう言って先生は教室を出ていこうとする。


「あれっ?仕事は?」


そうだよ、肝心なことを忘れてる。


「仕事?あれ嘘」


嘘っ!?


うそですとっ!?


「なんでそんな嘘つくのさっ!!」


「なんでって…千葉都話したかったから…」


また顔を赤く染める先生。


それって…


ボッ


あたしの顔を急に熱くなる。


「じゃあっ!またあしたなっ!!」


そう言って先生は急いで教室を出ていった。


途中で、


「痛っ」


と壁にぶつかっていたけど…。


その時のあたしはそんなことも気に止めなかった。