夢幻~妖~

なんとか気持ちを切り替えた。
しかし、それまでにも時間がかかった。
体の中で蠢く(うごめく)「あいつ」が
また自分を操り狂ってしまうのでは…と。
今のところ、刀を鞘に収めている。
なんともない。
だから、
「今、こんなところで
立ち止まっている場合じゃ、ない」
そして、歩き出す。



刀をどうにかしたい気持ちと、
戦神に操られている間に、いつの間にやら
随分と山奥へと入ってしまっていた。
「こりゃ、山を降りるには長く時間が必要だな」
と、つぶやき感情を踏みしめながら一歩一歩、
前へと動き出す…