夢幻~妖~

また、独りになってしまった。
夢境は今気づく。
仲間の団らん、楽しさ。
仲間が居るというのは…
どんなに大切なのか。
こんな気持ちは初めてだった。
トボトボと歩き出す。
一言もしゃべらない。


「独りというのは…
こんなにも寂しいのだな…」
やっと気持ちを吐き出せた。
だが言っても相手がいないので
なんにもならない。
ふと涼夜のことを思い出した。
「涼夜は何故傷の治りが
早かったのだろうか…
それに一度息が無くなったような
気がするが…?
オレの傷の治りも早い…
やはり、不死になったということなのか?
涼夜もオレも…」
今までずっと人間だと信じてきた。
なのに突然、半妖だと言われては…
実感がわかない。
知らない事だらけだ…
あの幻と言う男は何者なのか…
何故寂しそうな顔をするのだろうか。


寂しい思いをし、
涙しながらも先を進んだ―…。