「神剣の封印が解かれたようだな」
組織の主だろうか、とても偉そうな
立ち居振る舞いだ。
それに、髪は白く艶やか。
腰まで降ろしている。
と、そこへ、
「どうなさいましたぁ??
幻(げん)さまぁ~」
部下だろうか。
背が低く、猫耳を生やしている。
まだ少年のようで声が高い。
髪の色は灰みがかった白だ。
服装に関して、この時代にしては
おしゃれな着物だ。
しかも、裾(すそ)は短く、
動きやすそう。
そして、組織の主は
幻という名の男らしい。
少年の後ろにもまだ数人
部下がいるようだ。
「どこかで神剣が目覚めたらしい。
感じる…」
「ほほう!では行ってきます~」
「何をたくらんでいる」
幻は少し恐い形相をした。
疾風丸はニヤニヤしながら
「いえいえ~視察するだけですよぅ」
と行った直後、風のように消えた。