そんな染めたての髪を触りながら
必要以上に長い式が終わるのを
待っている。



「続いて、歓迎の言葉」


そうアナウンスが入った。



まだ終わんないのか…。



「はい」
という爽やかな返事とともに
一人の男子生徒が教壇に立った。



「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます」


そんなありきたりな文章を
読み始めたその生徒。