そんな時、妹である『愛奈』の声がした。




家がこうなっているとは知らず、友達と話しながら帰ってきたようだ。




「お兄ちゃん?これ…どういうこと?」




「ごめん愛奈…ごめん…」




龍にはひたすら謝ることしかできなかった。
龍のせいでもないのにだ。




「ごめんじゃわからないよ〜!なんで…私達、なにかした!?ひどいよ…ひどい…よ」




泣き崩れた。それはそうだろう。なにせまだ小6なのだから…
龍とてまだ中3、これは子供の力ではなんともならないことなのだ。




その後、消防隊・レスキュー隊が作業を開始した。




愛奈は泣き崩れたまま動かない…だが龍は万に一つでも助かる可能性がのこっているのであれば諦めたくない!




そう、じっと座ってるだけでは何も始まらないのだ。



龍が中へと入ろうとした瞬間、ある男が姿を現した。