君が名前を呼べるようになったら

5日目帰り道、今日もまた岩本くんは元気がない。何かあったのかな?


あたしは気になって近くの公園に誘った。彼はまた寂しそうに笑って頷いた。




2人並んで公園のベンチに座る。
岩本くん、本当になにがあったんだろう。



「岩本くん、昨日も今日も元気がないね。どうかしたの?」




「あっ、ごめんね。ちょっと考え事してた」




その言葉にあたしははっとなった。



もしかして岩本くん、この始まりが罰ゲームだって知ってしまったのかもしれない。



どうしよう。どうしよう。
だから昨日も今日も元気がないんだ。