遠距離恋愛




「気合い入れ過ぎたかなあ…」


少し混んでいる車内。

そのせいか、頭がぼうっとしてきた気がする。

今日のバイトは、運がいい事に3時間だけ。

だからせめて、バイトが終わるまでは耐えよう。

心配した樹がくれた解熱剤を飲んだから、
それくらいなら持つはずだ。

そう言い聞かせて最寄の駅で降りホームに出た瞬間、
くらりと視界が揺れて。


「…え、」


だけど、身体は地面につかなかった。


「あっぶねー…大丈夫?て、茉柚ちゃんじゃん」

「拓未さん…」


茉柚の身体を支えてくれたのは、
バイト先の先輩である拓未だった。