翌日、国会窓口に向かって、春介は、里佳子と自分など、過去の写真を探してもらった。

 そして、たった今、焼きあがったのである。
 
 「そして、これを、匿名で里佳子の夫に届けてください。」

「分かりました。」


春介の考えはこのようなものだった。

まず、里佳子の過去を、夫が知る。そして、ふたりの関係は悪化。最悪離婚。

春介の計画は、そのようなものだった。

そして、春介は、手紙を書いた。


                       北乃様


 私は、里佳子に捨てられた、里佳子の元彼氏の子供です。お疑いなら、送付した、私の

 髪の毛や、血液と里佳子の髪や血液を親子鑑定などに使ってください。

 きっと、証明されるはずです。北乃さん、その女の目的はわかりますか?

 あなたの遺産目当てですよ。その女ならやりかりません。

 気をつけてください。いいですね。これは警告です。

 どうぞ、わたしのことを信じてください。


                         高村春介

また、里佳子の元彼にも書いた。


 明日の11時南公園に来て。

                      里佳子


やはり、里佳子にも書いた。



 お前に話がある。明日、南公園11時に来い。


                       元彼




と。