夏も終わりに近づいて、向日葵が重たい頭をもたげはじめた。


あの心中騒ぎから、一月ほど過ぎて、あたしは、懐かしい彼の部屋を久しぶりに訪れた。


彼は、あたしが呼んだ救急車で、一命をとり止めた。


だけど、死ねなかったことを後悔しているらしく、まだ入院したままだ。