花の名前

キャンバスだった。


小さな予感があった。


震える手で、かけられている布をめくる。


目の前に、鮮やかな色彩が映し出された。


そこには、エリカの花を手にして微笑む、あたしが描かれていた。


そして、その下のほうに、小さな文字で“I LOVE YOU”と書きなぐってあった。