「廣田くん、手相の見方、教えてもらえないかな? 彼氏の手相見てみたいの」 「いいですよ。僕、週に一度、手相占いの講師もしているんです」 すごい。意外過ぎて、なんだか今日初めて会ったような私の知らない人のように見えた。 人って未知数なんだ。 もし、慎吾の手相を見て、慎吾の未知数な新しい一面が見えたら、また好きになれるかもしれない。漫画家ではない道を見出だせるかもしれない。 凍えていた想いが溶けて、きっと二人で良い方向へ進める。