しばらくしても何も返ってこなくて、少し不安になって顔を持ち上げた。


すると彼は、


なぜかお腹を抱えて笑っていた。


なぜ!?



「な、なんで笑ってるんですか?」



「だって君、ネガティブすぎるんだもん! クハハッ」


わ、笑い方が変だ。この人絶対変だ!
ひどいな、真剣なこと言ったのにぃ

「ごめんね、おもしろかったから」

と言って、涙を拭くイケメンな変人さん。

「べつに大丈夫です」


「あれ、そういえば君の名前は? 君って言うの疲れちゃった」


そういえば名のってなかった・・・



「あたしは――