駅に着けばポケットから定期券を出す

『奈月)あ、色違い』

色違い??
なっちゃんと私の定期券入れを見てみると
なっちゃんは空、、浅葱色の誠の定期券入れ
私は黒、、漆黒の誠の定期券入れ

『一颯)…確かに色違い』

クスクスと笑うと定期券を改札に通すと
電車に向かう

『奈月)電車まだかなぁ』

『一颯)お腹空いたね』

時計を見るともうすぐで昼だ

『奈月)いっちゃん、地元はこっちなの?』

『一颯)うん。さっきの彼奴は兄貴。
親が離婚して母親に連れてかれて電車通学して地元きてる』

辛い筈なのに涙なんて出ない
いつもそう
いつも笑ってる