私のクラスは1-3
女子が10人
男子が20人ぐらいのクラス
たいていがそれぐらいらしい。
特に友達がいるわけでもなく
中学校の頃
同じクラスになった
田内美歩さんと
片辺尚人くんがいるぐらい。
他なんて友達いたいし
つーか、親友兼幼なじみは違う高校だし

『担任)えー、今日から一年君たちの担任になった
えー、広瀬だ
えー、よろしく。』

〝えー〟がやたらと多い担任だなぁ


それからプリントなどを配り始めた担任

『広瀬)えー、赤ペンか何か色ペンを出してくれ』

色ペン??あー、確かボールペンがあったはず…

私はゴソゴソと鞄を探り
ボールペンを二本出していると
前の席の可愛らしい女の子が振り返る
その子の名前は
平野奈月ちゃん

『奈月)あのー…』

『一颯)ん、色ペンやろ?どーぞ』

さっきからちょくちょく観察はしていた。
だって、前の席だし?嫌でも見えるよ?
ペン、、ないの

私がボールペンを差し出すと
平野さんは嬉しそうに笑い受け取った

『奈月)ありがとっ』

そう言うと前を向き
私達は担任に言われた通りの場所にメモ書きしたり
線を引いた