キミの背中。~届け、ラスト一球~



廊下の壁を曲がってもう陵雅さんの姿が見えないのを確認してから、あたしは壁に寄り掛かり、口を押さえ声を殺して泣いた。


今から部活があるのに、目が腫れることも考えずに。


陵雅さん。


あたし、本当に陵雅さんのことが好きでした。


何に対しても真っ直ぐなところや、野球バカなところ。


草太と一緒になってじゃれ合うところ……。


陵雅さんの、野球部らしくない爽やかな笑顔が、大好きでした。


楽しい学校生活をあたしにプレゼントしてくれて、本当にありがとうございました。


陵雅さんへの今までの感謝を、出発の日、全力で届けたいと思います。