キミの背中。~届け、ラスト一球~



あたしが苦笑いすると、草太はあたしの足を確認してくれる。


「ケガは?」


「え?あ、いや大丈夫。ありがとう」


違う。

明らかに、今までとは違う。


付き合う前はこんなに心配してくれなかった。


あたしの草太を見る目が変わったからかもしれないけど、草太の行動や言動が、彼氏っぽくなってる気がする……。


「新年早々なにイチャついてるんですかぁ」


草太があたしの体を真っ直ぐ起こしてくれた時、背後からミナの羨む声がした。


「ミナ~。明けましておめでどう」


振り返ってすぐに言うと、ミナはジト~っとあたし達を交互に見ている。


だけどすぐに満面の笑みになって、テンション高く「あけおめ~」とあたしの手を取った。


「湯野くん!あけおめ!本当に付き合ってるんだね!なんか感動!」


ミナの大声が周りに響く。


「ミナ!シー!!みんなに聞こえるじゃん!」


「え~?いいじゃん別におかしなことじゃないんだからさぁ。ふたりの熱い愛を見せつけちゃえ」


ミナが草太を見てニヤける。


草太はやりにくそうに顔を歪め、苦笑していた。