キミの背中。~届け、ラスト一球~



放課後、あたしはひとり教室の窓からグラウンドを見下ろした。


風はあるけど、ジメジメと気持ち悪い風。


せっかく陵雅さんの輝く部活の姿を見ているのに、昨日同様気分が晴れないのは、この肌にまとわりつく湿気の多い風のせいだ。


グラウンドからは、野球部やサッカー部の掛け声が響いている。


学校の紺色のジャージに野球部の白い帽子をかぶったミナが、部員の動きを見て何かを真剣にバインダに挟んだ紙に書いているのが見える。


甲子園出場に向け毎日練習を頑張ってる野球部。


強い方じゃない。


去年だって、県大会で敗退して甲子園出場は出来なかった。


だから今年はって、目標を持って頑張ってるみたいだけど……。