キミの背中。~届け、ラスト一球~



「希歩。もちろん湯野くんと同じ班になるよね?」


遠慮気味みに確認してくるミナをあたしはキっと睨みつける。


「誰があんなヤツと!!他の男子誘おうよ!!」


あたしの大声が聞こえたのか、友人数人とグループを組みどの女子を誘うか話し合っている草太もキっとこちらを睨んだ。


「おい、おまえらどうしたんだよ、こんな時に……」


草太の方から、気まずそうな男子の声が聞こえる。


「別に?おまえら班決めていいよ。俺どの班でもいいし」


草太が不機嫌に修学旅行のプリントに視線を落とす。


なんなのあの態度!!本当にムカつく。


謝る気配ないし。


あたしもチっと舌打ちをしてプリントに意味もなくグルグルとシャーペンで落書きをした。


イライラのあまり、班決めをほぼ放棄していたあたしと草太は、結局周りの友人の配慮で同じ班になった。


自由行動の時間にどこに行くか決めなければいけないのに、あたしと草太の険悪な空気でみんなが目だけで「どうする?」会話している。


男女合わせて6人の班。


6個の机を向かい合わせにして班を作り話し合いをしている中で、あたしと草太だけはよそを向きお互い目を合わせないようにした。